2009年02月14日

『王道楽土』

イモ焼酎といえば、「鹿児島か宮崎」、というのが半ば常識的ですが、

熊本県に知られざる旨いイモ焼酎があるのをご存知ですか?





Oudourakudo.JPG


『王道楽土』 (熊本県・恒松酒造本店)






ここの蔵元は元々、米焼酎を中心に造っていたんですが、

数年前に初めてイモ焼酎にチャレンジしたところ、そのあまりのクォリティの高さに人気が集まり、

あっという間に完売してしまったという逸話も残っています。






この焼酎のスゴイところは、何と言ってもまず「原料イモの比率」です。

ここでは麹1.2トンに対し6トンものイモを使っていますが、

これはイモ焼酎造りの常識から考えれば、

メチャクチャと言ってもいいほど贅沢な使い方なのだそうです。

それだけに、イモのあま〜い香りやふんわり感、旨味やしっかりとした味わいなど、

どれをとっても他の銘柄には決して引けをとりません。






そしてもうひとつの秘密が「仕込み水」です。

この蔵元のある「球磨盆地」は、昔から米焼酎の銘醸地として有名ですが、

それを支えてきたのが球磨川水系の地下水です。

この水は、清らかでクセが無いのが特徴ですが、

これがイモ焼酎造りにもピタッとハマったのでしょう。

鹿児島や宮崎のイモ焼酎と一線を画する最大の要因は、ここにあるのかもしれませんね






そして最後に「無濾過」で仕上げることにより、焼酎の中の旨味を最大限に生かしています。






これだけこだわった造りをしていたら、さぞかし価格も跳ね上がるんじゃないか、と思いきや、

1.8Lで1,943円、720mlで1,197円と、なんともリーズナブルなお値段!



これぞ、隠れた銘品です!
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2009年01月16日

『キンミヤ焼酎』

地元三重県では全然売れてないのに、東京でバカ売れしているという、不思議な商品があります。

楠町の『宮崎本店』で造られている、『亀甲宮(キッコーミヤ)焼酎』がそれです。


Kinmiya1.JPG Kinmiya2.JPG


もっとも一般的には、『キンミヤ焼酎』という呼ばれることが断然多いようですが......。

以前の呼び方で言うところの「甲類焼酎」で、『純』や『大五郎』などと同じタイプの焼酎です。







これが東京の、特に下町で、永きにわたって愛飲されているというのです。

たいていは、『キンミヤ焼酎』と炭酸水を適当な比率で割って、そこにお好みに応じて

レモンや梅エキスを入れて飲む、「炭酸割り」というスタイル
で飲まれています。

いわゆる、「元祖・チューハイ」ですね。

そのほかにも、『ホッピー』というノンアルコールビアドリンクで割って飲む人も多いようです。






ところでこの『キンミヤ焼酎』が東京でバカ売れしているのには、少々ワケがあります。

時は大正、関東大震災のときです。

この非常時に同業他社が、得意先の売掛金の回収に躍起になっていたとき、

『宮崎本店』はそんなことには目もくれず、焼酎甕に飲み水を満々とたくわえ、

得意先の酒屋さんに提供して廻ったということです。

義理堅い江戸っ子は、その時の恩義を今も忘れてはいなかったんですね〜。






そうやって『キンミヤ焼酎』は、東京の下町の味として根付いてきましたが、

このところのレトロブームもあってか、その存在が逆に新鮮に感じるということで再ブレークし、

山の手の方の飲食店にも扱うところが増えてきたのです。

そして先日、地元CBCテレビの某情報番組でこの商品が取り上げられましたが、

放映後は当店にもお問い合わせが結構ありました。







そしてこれを飲まれた方からは、

同じようなタイプの他社の商品に比べてずっと美味しい、というお声もお聞きしています。

それもそのはず、『キンミヤ焼酎』が造られる水は、“超”軟水の鈴鹿山脈伏流水ですから、

仕上がりがとてもまろやかになるのです




地元にこんな隠れた名品があるとは、ちょっと意外でしたね。

これを飲んで、下町情緒に浸ってみるのも、また“粋”なものかもしれませんね。

さあ、どうぞ一度お試し下さい!
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2008年12月18日

中身と値段

イモ焼酎のブームもここへ来て一段落の気配です。

そうなると必然的に、売れる銘柄とそうでない銘柄との格差が、より鮮明になってきます。





で、相変わらず人気なのが、俗に「プレミアム焼酎」といわれるものです。

もっとも「プレミアム焼酎」というのは、皆さんおそらくご存知のように、
造り手がそのように意識して造ったものではありません。

単に「少量生産のものに人気が集中」することによって、「幻の焼酎」と呼ばれるようになり、
そのうちにブローカーまがいの人々の手を渡って流通するものが出てきて、
希少価値から価格がひとり歩きして異常な高値がついてしまう...........
というのが実情です。





中には1.8Lで1万円を超えるような商品もぼつぼつ見られますが、
もちろん元々は2千円台の商品だったりします。

私もそういう類の商品を何点か飲んだ経験がありますが、確かに旨いとは思うものの、
それだけのおカネを払う価値のあるものだとは、決して思えませんでした。


まあ、銘柄を伏せて飲み比べをしたら、まず分からないでしょうね。





要するに、

中身と値段が釣り合っていない商品が横行している
ということです。

やっぱり私たちとしては「お酒を売るプロ」として、
価格に見合った(あるいはそれ以上の)中身の商品を、お客様にご提案していきたいものです。

いわゆる「コストパフォーマンスが高い商品」ということですね。





例えばイモ焼酎であれば、以前このブログでもチラッとご紹介したことのあるこの商品........


Makotozake.JPG


『眞酒(まことざけ)』です。





とにかく随所に「こだわり」が見られます。





原料となるサツマイモは、もちろんこの地元で獲れたもので、
作っているのは「からいもん先生」との異名をとる、東馬場伸さんという方です。

で、この方の芋作りがまたハンパでなく、こだわりにあふれています。

「イモづくりは土づくり」をモットーに、
とにかく納得のいく土壌や堆肥を作り上げるのに、まったく労を惜しまないのです。





そのイモで醸したもろみを蒸留し、出来た原酒を貯蔵するわけですが、
その間に行なわれる「濾過」も、原酒の風味を出来る限り残すために、最小限にとどめています。

その後は素焼きの甕の中で熟成させますが、
その間にも浮上する余分な油分を丹念に網ですくい取るという、
こまめな作業も地道に行ないながら、時を待ちます。

そうこうするうちに、素焼きの甕に開いている無数の気孔を通して空気と触れ合い、
甕自体の持つ「遠赤外線効果」と「触媒効果」の作用で熟成が進み、
まろやかな風味で旨味のあるイモ焼酎に仕上がっていくのです。





プレミアム焼酎などには決して引けをとらない品質を誇っています。

どうか一度お試しになってください。
posted by まるち蔵 at 00:00| Comment(0) | 焼酎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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